癒やされていないインナーチャイルドー驚くような事例(①の続き)

(前回からの続き)

やす子さんは、メンタルクリニックで

出された薬をのみながら3週間ほど

経ちました。

少しずつ起きていられる時間が

増え、お姑さんに助けてもらいながら

ですが、だんだんと軽い掃除や洗濯、

ができるようになってきました。

 

 

ある日の受診日、お医者さんは

「順調によくなってますよ」

「あなたの場合は薬も必要だけど、

心理的な治療、カウンセリングも

受けたほうが良いかも」と勧められ、

紹介状を書いてくれました。

 

 

カウンセリングは初めててしたが、

日常の様子や、本当は子供もほしい

と夫と話し合ったり、最近できなく

なっているガーデニングの話、

ほんとに良くなるのかと不安があるなど

の話をとりとめなく話し、回を重ねて

いくうちに安心感が少しずつ増えて

いきました。

 

 

ある日、カウンセラーから実家の両親や

弟の話しを聞かれました。

これまであまり緊張せずに話せていたのに

なぜかだんだん緊張してきて、

特にお母さんのことを聞かれたときに

身体が硬くなるのを感じました。

「母はとてもきちんとした人です」

「私はだらしないので母は不満だと

思いますし・・私がダメなせいで、

いつもなんでちゃんとできないの?

と言われていました」

 

「実はうつ病のことも実家には

言っていません。私がちゃんとしてないから

と言われそうで・・・」

 

実は夫からはやす子さんのお母さんに

知らせていたのですが、お母さんは

余り表情を変えず「全くだらしない娘で、

ご迷惑をかけます」

と冷たく言ったきり訪ねてはこないのです。

夫は妻にお母さんの言葉や雰囲気を

伝えられず黙っていたのです。

 

 

その後カウンセラーがお母さんとの間の

エピソードを無理のかからないペースで

聴いていったある日、やす子さんが急に

息がつまったようになり、激しく

泣き出したのです。

それは号泣といってよい激しさでした。

 

30分くらい続きました。

やっと泣くのが収まりかけたとき、

やす子さんはぽつりと、

 

「私は母に愛されていると感じたことが

ないんです。でもそれは私がちゃんと

した娘でないからなんだと思います・・」

「愛されてないと感じるなんて

間違ってると何度も思いましたが・・・

私が悪いからなんですね」

とつぶやくように言いました。

 

理由はともかく、現実として

やす子さんはお母さんからの愛情が

欠落した感覚のまま成長してきた

ことがわかってきました。

 

お母さんの成育歴にも関わることですが

ここではそれは省きます。

 

少なくとも突然のきっかけや理由が

不明のうつ病はやす子さんの愛情不足

というインナーチャイルドからもたらされた

ものだと判明しました。

 

その後やす子さんは定期受診と

カウンセリング(インナーチャイルド

を癒すワークなどを用いる)を継続し、

1年半かかりましたが見違えるように元気を

取り戻し、待望の赤ちゃんを授かることも

できました。

 

やす子さんの回復を助ける大きな要因の

として夫やお姑さんの広い心が

あったことはいうまでもありません。

 

この事例のような、一見原因がわからない

うつ病や、そのほかの精神や肉体の疾患や

不調の陰にインナーチャイルドの問題が潜んで

いることは決して少なくないのです。

 

 

実の母親から愛情を受けられないで育った

やす子さんのような例は、さらに深堀すれば

「なぜそのような関係でこの世に生まれたか」

ということにもつながってきます。

 

それはカルマ(過去世からの解決すべき課題)が

原因であったり、アカシックレコードで原因を

探るとわかるようなことでもあります。

 

これらの問題はまた改めて触れたいと思います。

 

それではまたね~(^_^)/~

 

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