幼い頃に傷ついた子供のこころそのものを
「インナーチャイルド」といいますが、
次にあげる事例もインナーチャイルド
が癒されていないために起こったものです。
やすこさん(仮名)30代主婦
やすこさんは結婚3年目。夫とも仲良く、
近くに住むお姑さんとも良好な関係を
築いていました。
近所のスーパーでパーとタイマーの
仕事をしつつ、そろそろ赤ちゃんがほしい
と夫婦ともども望んでいました。
ところが、ある朝目覚めて身支度を
しようとしましたが、身体が重く、
起き上がるのもちょっと大変で「風邪?」
と思いましたが、なんとか布団から身体を
引きはがして朝食を調え、夫を送り出し、
スーパーの仕事にでかけました。
風邪の症状もなく、疲れてるだけかな
と思って数日過ごしましたが「だるさ」
「食欲のなさ」「眠りの悪さ」が
日ごとにひどくなり、3週間ほどがまん
しながら日常生活を送っていましたが・・・
ある朝「まったく起き上がれなくなり」
驚いた夫が付き添って病院を受診しました。
血液検査などいろいろしてもらいましたが
特に異常は見つからず、内科の先生は
「もしかしたら。。」とメンタルクリニック
を紹介してくれました。
メンタルクリニックでの診断は「うつ病」
というものでした、
ところが、問診でもうつ病になるような
きっかけが思いつかず、お医者さんも
「季節性のうつかもしれないですね」
「とにかく今はひたすら休んでください」
と薬を処方してくれました。
それ以降は家で寝たり起きたりで家事も
あまりできなくなり、近所にいるお姑さんが
応援にきてくれました。
お姑さんは息子からうつ病について病院で
アドバイスを受けたことを聞いたうえで、
自分の意見など言わず、「休むのがあなたの仕事」
と言ってくれたのです。
やすこさんは情けなさと申し訳なさで
涙を流しました。
(続く)