思考、行動、感情で5次元世界へ持っていけないものを手放すチャレンジをしている人たちと、一方でアセンションに無関心な生き方を選択している人たちとの2極化は昨年冬至以来、ますます激しくなってきました。
どちらが良いとか悪いとか決めつけることはできません。その人の魂が選択していることだからです。
手放しのひとつとして「人間関係の断捨離」があります。
友人でも知人でも親子でさへも、もうこれ以上続けることは自分の感情が受け入れがたいけれど、悪く思われたくないとか、罪悪感などが邪魔していやいや関係を続けていたのをやめる、ということですね。
私のクライエントの方々の中にも、これまでの不本意な人間関係を「積極的に」または「自然の成り行きを受け入れる」というかたちで やめていく方たちがみられるようになってきました。
そしてここ最近何人かの方が「親子関係」の断捨離を決行されています。
世の中で一番むつかしいかもしれない親子関係の断捨離を思い切ってされる方というのは、幼少時から何らかの「虐待」を受けていた方たちです。
私の仕事柄、肉体の虐待もなくはないですが、多くのクライエントさん方は主に「精神的虐待」を受けていた方がほとんどです。
「まったくかわいげがない」
「空気が読めない」
「常識がない」
「そんな服はお前に似合わない」
「頭が悪い」
「勉強してもバカだから将来がない」
「いなくてもいい」
「(ほかの兄弟姉妹と比較して)できそこない」
などなどというもっとも傷つけられる言葉を親から日常的に浴びて育ってきています。
ネグレクト(日常必要なことをしないで放置する)や過干渉、ディスカウント(価値下げ)など、
愛やしつけという名のもとに子供のこころを殺してきた親に育てられた人はその程度の差はあれ少なくないのです。
こんなに虐げられ続けても、このような人たちは通常「罪悪感」が見事に育ってますので、
親から離れたい、捨てたい、あるいは殺したいと思ってもそれを現実生活で実行できる人は多くはありません。
また完全に親から離れられる人もそんなに多くはありません。
与えられなかった愛を欲する気持ちと、罪悪感が普通以上にあるからです。
たまに実際に親を殺してしまって事件になってしまう場合もありますが、
実際に肉体的に殺してしまったらそれは「精神的親殺しに失敗」したということで、
その人の人生はとんでもないことになってしまいますし、ほとんどの人は実際には殺しません。
ユング心理学の概念に「精神的親殺し」というものがあります。
主として母親からの過干渉、締め付けなどの呪縛から解き放たれるために「心の中で親を殺す」ことをいいます。
父親からの呪縛はどちらかというと「社会的な立場」についての価値観を押し付けられることが多いですね。
この「精神的親殺し」は、実は人間が精神的に「自立」するために必要な一つのプロセスでもあるのです。
この反抗期という「超ミニ精神的親殺し」を経て自立していくことがかえって健全な状態なのです。
反抗期の程度や長さは人それぞれなので、それがその人にとって必要な長さなのだと思います。
一方幼少時に始まり親から精神的虐待ともいえるものを受け続けてきた人たちはこの「正常な超ミニ精神的親殺し」を経験せずに成人してしまいます。
ですから学校の成績も悪くなく、あるいは優秀でさへあり、良いと言われる会社に就職できたとしても、その内面は人知れず葛藤に苦しみ続けます。
この方たちは、カウンセリングを重ねておおざっぱにでも
「自分とは何か、本当は何を望んで生きているのか」
「自分らしく生きるってどんなことなのか?」
が理屈ではなくハートでじょじょにわかってくるにつれて、これまで自分を抑圧して無理やり続けていた不自然な人間関係から自分を解き放そうと思い始めます。
そして今やアセンションが本格的に進みつつある時代、2極化もどんどんその角度が開いてきていますので、
アセンションの知識があるなしに関わらず5次元地球にシフトしたいと願っている人たちほど今日のテーマの「精神的親殺し」をしやすくなっているようです。
すでに別居している人は親の電話番号をスマホから消したりブロックしたり、
同居している人は思い切って承諾を得ず(得られないので)別居を選択したり、
私のクライエントさんの中にも4人くらいそういう方が出てきました。
アセンションでカギになるのは実は「赦し」なのですが、今「精神的親殺し」をやっとできるようになった方たちに今それを求めるのは時期尚早です。
まず内的に自立しなければ赦すことは無理な話ですからね。
でも長いスパンで、2026年くらいまでに、さらに大げさに言えばその方たちの今世の寿命が終わるまでには一度精神的に殺した親を「赦す」ことができればなーと真剣に思います。
さて、今日のテーマはあなたには関係のないお話でしたでしょうか?
次回は親子、夫婦など濃い関係で生まれる理由について少しお話しできたらと思います、
それではまたお会いしましょう(^^)/~~~