あなたの周りには
「私って傷つきやすいから・・」
とか
「あなたのその言葉で傷ついたわ」
などと(冗談ではなく)よくいう人はいますか?
あるいは
あなた自身がそういうタイプだ、とかはありませんか?
私たちが地球に生まれた意味の大きなものに
「人間関係を通して魂を磨く」
ということがありますが、
そのために人間は
人間同士の関係には親子、兄弟姉妹、友人その他いろいろ苦労がありますね。
一つ事例をあげてみましょう。

美佐子さん(31歳、受付業務)
美佐子さんは会社の受付業務を担当していますが、
シフト制で4人のスタッフと2人ずつ組んで仕事をしています。
スタッフの一人M子さんは、受付が空いているときよく
「さっき来たお客さんて失礼じゃなかった?こちらを見下すような態度で、私傷ついちゃったわ」
と言ったり、
「(同僚の)R子さんにこの前‥‥なんて言われちゃったの。私すごーく傷ついたのよね。R子さんとは組みたくないわ」
などと「傷ついちゃった発言」がかなり頻繁だったのです。
美佐子さん自身はそのお客さんの態度や言葉に丁寧さは感じなかったものの、
よくあるタイプの人だし、別に傷つかなくてもいいんじゃないか、
とかR子さんに対しても、
彼女は割合はっきりものを言うタイプだけれど、意地悪なわけではないし、的を得ている場合もあるから
「傷つく」というM子さんの感覚がよくわかりませんでした。
でもM子さんが「傷ついちゃった」発言を頻繁にするので、
自分もM子さんが傷つかないように言葉に注意しようと思いましたが、
その気遣いがだんだんとストレスになって、受付業務を代わりたいな―と思うまでになてしまいました。

さて、このように
「私傷つきやすい。傷ついちゃった」
発言をよくする人の内面にはどのような心理が隠されているのでしょうか・・・?
ちょっとまとめてみましょう。
1.自己防衛としての「先制攻撃」
「私を傷つけるようなことは言わないで」と自分に批判的な意見を封じようとする。
➡弱さをアピールしながら相手コントロールしようとする無意識(受動攻撃性)
2.承認欲求の一つ
➡無意識に相手より優位に立ちたいという心理
3.弱い自尊心と被害者意識
こちらは1,2と少し違い本当に傷つきやすい人。
他者の評価に過敏で「被害者意識」が強い場合
➡責任転嫁、自己正当化を招く
➡相手に「罪悪感」を抱かせるのが無意識の目的の場合もある(;’∀’)
4.自己中心性から共感能力が低い
➡相手の発言の背景にまで考えが至らない
5.注意をひくためのパフォーマンス
傷つきやすさをアピールし関心を集めようとする傾向

それでは、周囲の人やあなたはどうしたらいいのかな?
まとめてみると・・・
1.過ぎた配慮は不要、むしろ逆効果
その人の要求に沿い過ぎれば、「依存傾向」を助長する可能性が大きいです。
2.境界線を意識しておく
「あなたの気持ちは理解するけど、率直な意見も必要だと思うよ」など伝える。
3.あなたの「共感」と「事実」をはっきり分けておく。
たとえばM子さんの傷ついた感情は尊重しながらも、
「何に傷ついたのか、何が問題だったのか」を具体的に話し合う。
4.あなた自身も相手の反応に感情的に反応しやすい状況なので、まずあなたが冷静になってください。
このようなタイプの人との関係に苦労するとしたら、
そのこと自体もあなたの
「個人としての学び」に何か必要なことなんだと思ってくださいね。
それではまたお会いしましょう(^_^)/~