アルフレッド・アドラー(注1)という有名な心理学者をあなたもご存じかもしれないですね。
多くの、生き方に悩む人々に希望を与えるタイプの心理学ともいえるでしょう。
なぜなら、彼の理論は過去を掘り下げて そこにとどまりこだわることをよしとせず、「未来志向」であるからです。
彼の心理学上の理論は6つに分けられていますが、そのひとつが「目的論」です。
目的論とは「人間のすべての思考・行動・感情には目的がある」というものです。
このことをもう少し深い部分から考えるとすると、人間は肉体の奥に「霊性」を宿していますので、
その霊性を個性分け(とでもいいましょうか)している「魂」にはそれぞれの目的がある、ということもできるのでは?と思えます。
おおざっぱに言うと、
「それぞれの「魂」が肉体である「脳」を通して思考、行動、感情を生みだし、それには必ず目的がある」と・・・。
スピリチュアルに関心のある人たちが良く思ったり言ったりするのは
「私の使命はなんだろう?」という疑問です。
「使命」を帯びた魂たちはもちろん多くいるとは思いますが、
全員がいわゆる「使命」を持っているわけではないんじゃないかな?と感じます。
むしろ「私の魂の目的はなんだろう?」というほうが実情に合っているのではと思っています(^^;
「使命」というと、何かカッコイイ特別なことのように感じて、それを知りたいと思うのでしょうが、
「魂の目的」というのはそんな見映えの良いものとは違うのよね、と思っています。
あなたの魂の目的を知るための近道はなんでしょうか?
それは あなたの日常の現実をよーく観察してみることに尽きるかもしれませんよ。
次のヒントからあなたの魂の目的(テーマ)をぼんやりとでも考え始めてみてはいかがでしょう?
◆近しい人間関係での問題や、自分のコンプレックスの裏側に魂の目的(テーマ)が隠れている可能性があります。
◆どこかでわかっているのに繰り返しているパターンの裏に魂の目的(テーマ)が隠れているかもしれません。
◆誰に頼まれたことでもないし特に役立つようなことでもないのに、
そのことを考えたりやったりしていると楽しくなったり自然な自分でいられることの裏側に
魂の目的が隠れているかもしれません。
次回は上の3つの「鍵」をもう少し具体的にしてみようと思います。
それではまたお会いしましょう(^_^)/~
注1)アルフレッド・アドラー
1870年―1937年。オーストリアの精神科医。フロイトと訣別後、自らの理論を個人心理学と呼び、全体論、目的論などを特色とする独自の理論を構築した。ナチズムの台頭に伴い、活動の拠点をアメリカに移し、精力的な講演、執筆活動を行ったが、講演旅行の途次、アバディーンで客死した。
日本でも「嫌われる勇気」という本が有名になったが、その中で「トラウマというものはない」といった解釈をせざるを得ない箇所があり、ここはトラウマはないとは言っていないアドラーの本来の説とは違い「誤解」を呼んだところがある。